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肝硬変になると、すぐに肝不全になるわけではありません。肝硬変の病気は10年以上かけて進行するケースも少なくないようです。また、肝硬変は、末期といわれる非代償期まで進んでも、肝臓に負担をできるだけ減らすようにすれば症状もほとんど出ずに過ごせるケースもあります。あきらめずに肝臓への負担を減らすために努力していくことが大切なようです。それでは、以下に症状をご紹介します。

代償期と非代償期

とくに初期の頃で、比較的症状が少ない時期を「代償期」といいます。この時期はほとんど自覚症状がなく、肝硬変になったことさえ気付かないことが多いようです。肝臓の機能が半分くらいまでに落ちても自覚症状がない人がほとんどで、そのまま日常生活を送っていることも少なくありません。これは、肝臓の一部に障害があっても、残りの肝臓の部分がカバーしてくれる代償機能がはたらいているためといわれています。

しかし、その肝臓の代償機能に限界がくると、さまざまな症状があらわれてきます。この時期を「非代償期」と呼んでいます。肝硬変の末期といわれる非代償期では、以下のような症状がみられます。

※なお、代償期でこれらの症状がみられることもあります。

非代償期の症状

クモ状血管腫 胸や肩、顔面などに、クモが足を伸ばしたような赤い斑紋ができる
手掌紅斑 指や指の付け根が赤くなる
出血傾向 血小板のはたらきが弱まり、出血がとまりにくくなる
手足のむくみ(浮腫) 手足がむくみ、押した部分がなかなか元に戻らない
黄疸 皮膚や白目が黄色くなる
貧血 一般的な貧血症状があらわれる
全身倦怠感 全身がだるくなる
食欲不振 食欲がなくなる
女性乳房化 男性の場合は、女性のように乳房がふくらんでくる

肝硬変の三大合併症

肝硬変で怖いのは、その合併症です。合併症にかかった場合、重い症状があらわれることがあります。ここでは、肝硬変によくみられる「三大合併症」といわれるものをご紹介します。

腹水 たんぱく質を含む体液が肝臓や腸の表面からでてきておなかにたまる状態。おなかがぽっこりと膨らむ。
肝性脳症 肝機能の障害のため、血液中の毒性物質が除去されず、脳に毒性物質が入り、脳の機能に障害を与える。行動・気分の変化、判断力の低下、睡眠パターンの崩れなどがみられる。ひどいと錯乱状態、こん睡状態などになる。
食道静脈瘤 静脈の血管にコブができる。コブは血管内なので自覚しにくく、破裂すると大量出血するので死に至ることもある。

※なお、これらの合併症のほかにも、消化管出血、特発性細菌性腹膜炎、肝腎症候群、肝細胞がんなどがあります。

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